2022.07.31 エビングハウスの忘却曲線って?詰め込み学習はよくないの?超有名な記憶の研究についてわかりやすく解説!

皆様、暗記は得意でしょうか??
当コワーキングスペースのBasisPointは、自由にお仕事に取り組むための「第三の職場」としてだけでなく、快適に集中して勉強できる「自習室」としてもご利用いただいております!
でも、せっかく勉強場所を確保したなら、しっかりと内容が身につくように勉強したいですよね。
そこで、この記事では

  • 効率よく暗記をしたい!
  • 記憶の仕組みについて知りたい!
  • 科学的な記憶術について知りたい!
  • エビングハウスの忘却曲線について知りたい!

という方に向けて、記憶の仕組みについての最も有名な研究の一つである、エビングハウスの研究について、わかりやすく解説していきます!

そもそもエビングハウスって誰なの?

皆さんは「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
これはドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが1890年に行った研究に登場する曲線で、日本でも非常に有名です。
筆者が高校生の時には、学校の先生が全校集会で「エビングハウスの忘却曲線が〜」という話をしていました。
でも知らない人には何のこっちゃ?ですよね。そもそもエビングハウスって誰だと。
簡単にいえば、「実験によって心の仕組みを解明しようとした昔の偉い人」です!
彼は元々哲学者としてキャリアをスタートしました。しかし、実際には実験を重視するタイプの心理学である「実験心理学」という分野で有名です。

そんな彼の研究の中でも最も有名と言えるのが記憶の仕組みについての研究ですが、簡単にいえば「過去に覚えたことをもう一度覚えなおす難易度は、だんだん上がってゆく」
「何度も覚え直すと覚え直しがどんどん簡単になる」ということを示す曲線になります。

さっき勉強したことをすぐに復習すると簡単に思い出せますが、1週間後だとちょっと大変ですね。
また、何度も再学習を重ねると、1ヶ月経っても簡単に復習できるかもしれません。
一見すると当たり前のことのようですが、これを膨大な量の実験によって明らかにし、数学的な方法で法則を見出した点が評価されました。

エビングハウス研究から私たちの記憶に役立てることは?

“積極的想起の方が、消極的想起よりもよい”というものです。

積極的想起とは、簡単に言えば記憶から情報を取り出すということです。
例えば、チェックペンを使う、教科書の内容を自分なりの言葉で言い換える、テストをする、など様々な方法が考えられます。
逆に、消極的想起を避けるというのも大事です。これは、言われて思い出しただけ、という状態を指します。
教科書を何度も何度も読んだのに覚えられない・・・という経験がある方も多いかと思います。
これは、教科書を読んで「ああこれ読んだことあるなあ」と受動的に思い出しているだけなので、消極的想起に該当し、効率が悪いと考えられます。

もう一つは、”間隔反復の方が、連続反復よりもよい”というものです。

間隔を開けて繰り返す間隔反復は、続けて繰り返す連続反復よりもずっと効果的、という意味です。
具体的にいうと、「その日のうちに3回復習するよりも、1週間に1回、3週間かけて復習した方が、記憶が定着するよ」というアドバイスです。

まとめると、積極的想起と間隔反復が記憶には大事だ、ということになります。

じゃあどんな勉強の仕方をすればいいの?

積極的想起と間隔反復を意識すると記憶はグッと楽になる!とお伝えしました。
では、具体的にはどのように勉強したらいいのでしょうか?
よくある勉強方法と、その改善例を考えましょう!

英単語を覚えたいとします。こんな勉強法はどうでしょうか?
「1日を20単語を30回読む」
この方法が合っている人を否定する訳ではありませんが、記憶の仕組みからいくと、少し非効率的かもしれません。
まず、1日で20単語を30周もして完璧に覚えたつもりでも、明日になったら割と忘れていませんか?
また、1日20単語ということは、1000単語の単語帳なら50日かかります。2ヶ月弱経つと殆どの単語を忘れていることでしょう。
この例を改善できるか考えてみます。
まず、これは積極的想起でしょうか?
おそらくそうではないでしょう。英単語を「眺める」だけよりも、「積極的に思い出す」ことが大切です。
そのためには、単語を隠しながら日本語訳を思い出したり、逆に日本語をみてその単語を思い出したりして、自分自身をテストするとよいと考えられます。
また、これは間隔反復といえるでしょうか?
これも違いますね。1日のうちに完璧に覚えることを目指すのではなく、何日、何週間かかけて覚えていく方が効率的です。

勉強法の修正案としては、
「1日100単語、日本語訳がわかるかテストしてみて、覚えている単語はチェック。
単語帳を一周したら、チェックがついてない単語のみ再テスト。これを繰り返す」
これはテストによる積極的想起、数日後の再テストによる間隔反復を組み込んだ勉強法になります。
こちらの方が勉強時間も短時間で済みますし、記憶の定着もよいと考えられます。
人によっては当たり前かもしれませんが、実際に試すと強く効果を実感しますよ!

いかがだったでしょうか?
ぜひ以上を参考にして頂き、少しでも学習がスムーズにゆくことを願います!
当コワーキングスペースBasisPointは、学生でも社会人でも、学びを進めたい全ての方を応援しております。

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