コワーキングスペースとは?料金・違い・使い方までプロが簡単解説!
リモートワークや在宅勤務の広がりに合わせて、「コワーキングスペース」という言葉を聞く機会が増えてきました。
でもなんとなく聞いたことはあっても、ちゃんとした意味やどんな場所なのかを説明できる人は多くはないのではないでしょうか。
この記事では、
- コワーキングスペースの定義や意味を知りたい
- どんな人が使ってるのか、利用者層や雰囲気を知りたい
- 興味はあるがなんとなく行きづらいと感じている
- そもそもどういう観点で選べばいいかわからない
という方に向けて、「コワーキングスペースまとめ」で数多くのコワーキングスペースをチェックした筆者がコワーキングスペースの意味や使い方をわかりやすく解説します!
目次
コワーキングスペースとは?言葉の起源や意味を解説
そもそもコワーキングスペースとは「Co+Working+Space」の組み合わせで、言葉としては「共に働く空間」という意味の造語なんです。
1999年にアメリカのゲームデザイナーであるBernard De Koven氏が、「人々が非競争的に、対等に協力して働く」コンセプトをそのように呼んだのが始まりと言われています。このころから、コンピュータなどのテクノロジーの力により、共同作業はもっと容易になる、という発想はあったようです。
現在の日本でのコワーキングスペース
コワーキングスペースには明確な定義はなく、現在の日本でコワーキングスペースと言うときには、「個人または法人で、時間・期間単位で利用できる、オフィス設備が整った空間」を指すことが多いです。
実際どのようなルールのコワーキングスペースがあるのかは記事の中で詳しくご紹介していきます!
ちなみに、ザイマックス「フレキシブルオフィス市場調査2025」によると、コワーキングスペースを含む東京23区のフレキシブルオフィスはコロナ禍前の2019年には426拠点でしたが、2024年には1,777件と4倍以上に増加しており、日本のコワーキングスペースはここ5年間の間で一気に身近なものになったことがうかがえます。
まずは結論!コワーキングスペースとは「共有型のワークスペース」のこと

コワーキングスペースとは、一言でいうと「様々な職種や年代の人が、同じ空間を共有しながら仕事や勉強をする場所」のことです。
図書館のように静かすぎず、カフェのように賑やかすぎない。オフィスのようなしっかりとした設備と、自宅のようなリラックス感を両立した「新しい形のワークスペース」とイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
近年、テレワークやリモートワークが急速に普及したことで、「自宅では集中できない」「カフェだとWeb会議がしにくい」といった悩みを持つ人が増えました。コワーキングスペースは、まさにそうした悩みを解決する場所として、今多くの人に選ばれています!
コワーキングスペースの主なメリットと具体的な利用シーン

「実際に使うと、どんないいことがあるの?」という疑問にお答えします。コワーキングスペースには、主に4つの大きなメリットがあり、様々なシーンで活用できます。
メリット1:低コストで集中できる仕事場が手に入る
オフィスを自分で借りるとなると、高額な敷金や礼金、月々の賃料がかかります。しかし、コワーキングスペースなら、月額数万円、あるいは数百円の時間料金から、自分だけの仕事場を確保できます。
<こんなシーンに最適!>
- 自宅では家族がいて集中できない時の、会社のテレワーク場所として
- フリーランスや起業家の方のメインオフィスとして
- 資格取得や大学のレポートなど、集中したい時の勉強場所として
メリット2:使いたい時だけ時間単位で使える(ドロップイン)
多くのコワーキングスペースでは、「ドロップイン」と呼ばれる時間単位の料金プランが用意されています。「今日は2時間だけ集中したい」「出張先で半日だけ作業場所がほしい」といったニーズに柔軟に対応できるのが大きな魅力です。
<こんなシーンに最適!>
- 営業先への訪問と次のアポイントの間の、1〜2時間のスキマ時間に
- 出張先で急に資料作成やメールチェックが必要になった時に
- いつもは自宅で仕事をしているけど、気分転換したい日に
メリット3:Web会議や打ち合わせに最適な個室・会議室がある
カフェで仕事をする際に最も困るのが、Web会議や電話です。周りの目が気になったり、情報漏洩のリスクがあったりします。コワーキングスペースには、防音性の高い電話ブースや、プライバシーが守られた鍵付きの個室、複数人で利用できる会議室が完備されている場所が多くあります。
<こんなシーンに最適!>
- 周りの音を気にせず参加したい、重要なオンライン会議や商談に
- クライアントとの大切な打ち合わせや、採用のWeb面接に
- オンラインレッスンの受講や、動画コンテンツの収録場所に
メリット4:仕事に必要な設備が揃っている(Wi-Fi・電源・ドリンク)
快適なWi-Fiや全席に完備された電源はもちろん、多くの施設ではフリードリンク(コーヒー、お茶、水など)が用意されています。その他にも、複合機やモニター、文房具の貸し出しなど、仕事に必要な設備が揃っているため、ノートパソコン1台あればすぐに快適な環境で作業を始められます。
<こんなシーンに最適!>
- カフェで電源のある席を探し回るストレスから解放されたい時に
- 外出先でスマートフォンの充電が切れそうな時の、駆け込み寺として
- 資料を印刷したり、大きなモニターで作業効率を上げたかったりする時に
コワーキングスペースの設備は何があるの?
「働くための場所」とは言っても、実際にコワーキングスペースには何かあるのでしょうか?これも店舗によって特色があるので一概には言えませんが、一般的には以下のような設備があるところが多いです。
コワーキングスペースによくある設備・サービス
- Wi-Fi
- 電源
- PC作業に適した机と椅子
- 複合機
- フリードリンク
- 文房具や充電器、モニターなどのレンタル備品
こうした設備を備えているところが多いようです。基本的にはWi-Fi、電源は無料、ドリンクバーも一部無料というのが一般的な印象です。
レンタル備品の無料/有料は店舗によって異なりますが、文房具や充電器、HDMIケーブルなどは無料のところが多く、複合機(コピー)の利用は使った分だけ有料、モニターや貸出PCは有料のところもある、という印象です。
店内レイアウトのイメージとしては、カフェのように様々な席種が並んでいるタイプや、オフィスのように整然と机と椅子が並んでいるようなタイプがありますが、ドロップイン利用の場合は空いている席を自分で見つけて自由に座るというのがベーシックな使い方になります。
ただ、店によっては特定の席を契約して自分だけの固定席として利用できる「固定席プラン」などがあるところもあります。
BasisPointのフリードリンク

また、店舗によっては次のような設備やサービスもあります。どのように働きたいかによってコワーキングスペースに求める条件が変わってくると思いますので、働き方に合わせて必要なものがあるかチェックしておきましょう。
店舗によっては用意されている設備・サービス
- ロッカー
- プロジェクター
- ホワイトボード
- 雑誌や専門書
- キッチン
- フリースナック
- シャワールーム
- 無人(スタッフに会わずに入室、会計)
- 登記、住所登録可能
- 郵便、荷物受取可能
- 24時間出入り可能
- 撮影、ライブ配信可能
- ワークショップや物販の利用可能
その他、専門家や他業種の方とのマッチングサービスや相談会が定期開催されていたり、はたまたサウナや温泉が併設されていたり、常に猫がいたりと特色のあるコワーキングスペースもどんどん増えてきています。
会議室や個室があるところも
先述の通り、コワーキングスペースは基本的にはオープンスペースがメインですが、数名~数十名入れる会議室を併設していたり、1名用の個室や、壁で区切られたブース席などを備えた店舗もあります。
特にコロナ禍によって「オフィスで働くことができなくなった人の仕事場所」としての需要の高まりから、個室やブース席など、1人で働く人向けの設備が充実した店舗が増えているように感じます。
BasisPoint 池袋店の個室ブース席エリア

初めてでも安心!料金プランと基本的な使い方

「興味はあるけど、どうやって使えばいいのか分からない」という方のために、料金プランや利用の流れを簡単にご説明します。これさえ読めば、もう何も心配いりません。
①料金プランは主に2種類(ドロップイン/月額)
料金プランは、利用頻度に合わせて選べる2種類が基本です。
- ドロップイン(時間利用)
- 料金相場: 1時間500円〜1,000円 / 1日2,000円〜3,000円 程度
- おすすめな人: 月に数回程度利用する方、出張先などで一時的に利用したい方、まずはお試しで使ってみたい方。
 
- 月額プラン
- 料金相場: 月額15,000円〜30,000円 程度
- おすすめな人: 週に3日以上など、頻繁に利用する方。メインの仕事場として拠点を持ちたいフリーランスや法人の方。
 
時間・日単位でも使えるドロップイン型の例
- BasisPoint(ベーシスポイント)
- fabbit(ファビット)
- いいオフィス(ドロップイン対象店舗)
- パセラのコワーク
- LIBPORT(リブポート)
- PARK6(パークシックス)
- 勉強カフェ
②基本的な利用の流れ(受付〜退店まで)
施設によって多少の違いはありますが、基本的な流れはほとんど同じです。
- 予約:
- ドロップインの場合、予約不要で直接行ける施設がほとんどです。ただし、Web会議で使いたい「個室」は人気のため、事前にWebサイトなどから予約しておくと安心です。
 
- 受付:
- 受付でスタッフに「ドロップインで利用したい」と伝え、簡単な会員登録や手続きをします。(最近はアプリで事前登録や入店ができる無人の施設も増えています。)
 
- 利用中:
- 空いている好きな席に座って作業を開始します。多くの施設では、飲食の持ち込みが自由ですが、匂いの強いものなどは指定の飲食スペースで食べるのがマナーです。
 
- 退店・精算:
- 受付に利用終了を伝え、利用時間に応じた料金を支払います。クレジットカードや交通系ICカードなど、キャッシュレス決済に対応している場所がほとんどです。
 
③知っておきたい利用時のマナー
コワーキングスペースは共有の場所です。みんなが気持ちよく使えるように、いくつかの簡単なマナーを心がけましょう。
- 通話・Web会議:
- オープンスペースでの長時間の通話やWeb会議は控え、専用の電話ブースや個室を利用しましょう。
 
- 音漏れ:
- 動画や音楽を視聴する際は、必ずイヤホンを使いましょう。
 
- 私物の管理:
- 貴重品の管理は自己責任です。離席する際は必ず手元に持っていきましょう。
 
- 後片付け:
- 利用したデスク周りは綺麗にし、ゴミは所定の場所に捨てましょう。
 
【法人向け】コワーキングスペースが企業にも選ばれる理由

コワーキングスペースは、個人だけでなく多くの企業にも活用されています。法人契約には、単なるコスト削減以上のメリットがあります。
サテライトオフィスとしての活用で、社員の働きやすさが向上
社員の自宅近くや、営業先の近くにコワーキングスペースの拠点があれば、通勤時間や移動時間を大幅に削減できます。これにより、社員の満足度が向上し、生産性のアップにも繋がります。
オフィス賃料の削減やBCP対策にも
社員のテレワーク導入に合わせて、本社のオフィス規模を縮小し、固定費である賃料を削減する企業が増えています。また、災害時などに本社オフィスが使えなくなった際の代替オフィス(BCP対策)として契約しておくことで、事業継続のリスクを分散させることも可能です。
これからは働く個人同士がつながる空間として、メタバースのコワーキングスペースが整備されていくかもしれません。
住んでいる国や地域にとらわれることのない共創空間、想像するとちょっとわくわくしますね。
なお、上記でご紹介した内容はあくまで各施設の主な使い方であり、他のプランが用意されている場合もあります。また感染症の状況等により利用時間が変動する場合もありますので、最新情報は各施設の公式情報をご確認くださいね。
BasisPointを紹介

BasisPointは1日無料お試しキャンペーン中!
BasisPoint(ベーシスポイント)は、新橋、五反田、神保町、池袋、西新宿、吉祥寺、八王子の都内7店舗と名古屋に展開する30分から利用可能なコワーキングスペースです!
カフェのような店内ではゆったりとしたBGMが流れ、初めてコワーキングスペースを利用される方にもおすすめですよ。
今なら初めての方限定で、誰でも1日無料でお試しできるキャンペーン中なので、この機会にぜひコワーキングデビューしてみてくださいね。
法人利用もBasisPointが便利
社員のリモートワーク拠点として、数週間~数ヶ月単位の臨時オフィスとして、定例会議の場所としてなど、BasisPointは法人向けのプランも充実しています。
初期費用や最低利用期間なく利用できるプランもありますので、法人利用を検討している方はぜひ法人様向けプランのページからお気軽にご相談くださいませ。
まとめ
この記事では、コワーキングスペースの基本的な意味から、具体的なメリット、初めて利用する方向けの使い方までを解説しました。
コワーキングスペースは、フリーランスや個人事業主だけでなく、テレワークを行う会社員や、集中して勉強したい学生まで、あらゆる人の「働きたい」「学びたい」をサポートしてくれる、現代の働き方に欠かせない便利な場所です。
もし少しでも興味が湧いたら、まずは「ドロップイン」でお近くのコワーキングスペースを1〜2時間だけ利用してみてください。きっとその快適さと便利さを実感できるはずです。

<参考・参照サイト>
「The History Of Coworking In A Timeline」(Deskmag 2020/6/14)
「The Coworking connection – DeepFUN」(Deep Fun 2013/8/5)
「コワーキングスペースの歴史 | Genie Agency Group LLC」(鶴見コワーキングスペース ブルックリンワークス 2020/6/14)
「国内外のワークプレイス関連サービスをマッピング『世界のコワーキングサービス カオスマップ 2022年5月版』を公開|株式会社AnyWhereのプレスリリース」(PR TIMES 2022/6/3)
「コワーキングとは?意味や働き方の特徴、オフィスにつくるコワークスペースについても解説!」ITOKI
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